アスリート応援マガジン

スピードスケート加藤条治選手INTERVIEW 〜疲労とスピードスケート〜

01 疲労回復の方法

休息と適度な運動。
適度な運動で血流の流れを良くさせる。
逆にしっかりと完全に体を休めて筋肉を休めさせる。
この休息と適度な運動のバランスが大事。

このバランスは、長い競技人生の中で未だに正解は見つかっていないです。年齢を重ねるごとにやり方が難しくなってきています。昔はある程度雑でも回復はできていたのですが、年齢を重ねるにつれて、自分の今の現状にあった方法が必要なのかなと思います。
毎度毎度、疲れて回復することを繰り返しているのですが、同じ方法でやっても回復しなかったり、その時の疲れ方も違ってくるので、自分がどういう疲れ方をしていてどういう風にすれば疲れがとれるのかを感覚的に捉えられることが大事かなと。感覚的に捉えることに関しては、長い競技人生の中で敏感になってきています。選手として、感覚的にそして臨機応変に自分に合った疲労回復方法を実践するようにしています。

02 スピードスケートと疲労

まず、スピードスケートは皆様が想像している以上に疲れる競技だと思います。競技に慣れている選手ですら、少しの間氷上から離れ戻ってきてプレーをすると信じられないくらい疲れます。こんな競技よくやっているなというくらい…(笑)
やっぱりスピードスケートと疲労というのはいつも隣り合わせで、それと戦っていかないといけません。だからこそいかに、普段から疲労をとるかっていうことは、どんどん重要になってくると思います。マッサージやセルフケア、あと栄養面のこともかなり大きく影響してくると思います。それは年を重ねるごとに、だんだん必要性はあがってきているので、若いころにしていた水準よりも、疲労回復に当てる自分の中の割合は増やしていかないといけなくなってきています。それだけスピードスケートは疲れる競技なので疲労は想像を超えるものだと思います。

滑り方などで、疲労がくる箇所はバラバラです。スピードスケートは全身運動なので、上半身もかなり使います。僕も上半身のウェイトはあまりしないのですが、背筋などはかなり成長しています(笑) 腹筋周りもレースを行うと必ず筋肉痛になったりします。体のバランスが崩れると、足やお尻など部位がどんどん変わってくるので、全身運動をするなかで、鍛える箇所も変わってきますね。
スケートを走る段階では、すでに仕上がった状況にしておかないといけないので、事前の準備が大切です。
体重に関しても、無駄な筋肉はつけないようにして、必要な筋肉をつけ出力を大きくしいていくことを意識しています。いかに効率のよい筋肉量で、バランスのよい状況を氷上にいくまでに作っておくことがとても重要。
陸上と氷上とでは同じ動きができないので、陸上では多めに作って、氷上に入っていくパターンが多いと思います。その中で、お尻周りが自然と大きくなってくると思います(笑)

03 怪我を防ぐためには

毎回怪我はどうしてもしてしまいます、特に最近(笑)
怪我を防ぐために…

僕の場合は無茶をしすぎないということですね…
でも、無茶をしないと先に進めないので、その点に置いては表裏一体なところがありますね。常に上を目指していかないといけないなかで、やっぱり体のケアとかストレッチとか食事でしっかりとした準備が必要になってくるのですが、まあ一番は無茶をしないこと。

どうしてもやり過ぎなきゃ満足しないという境地に入ってくるので、そこから怪我するというパターンが僕の場合一番多いです。かといって無理をしないと上にいけないので、そことの戦いです。その葛藤さえなければ怪我なんてないのですが…
やっぱりここは永遠の課題ですね。
いつも怪我しているくらいの疲れ。例えば、立てなくなったり歩けなくなったり、2.3日活動不能になったり普通は病院にいかなければならないレベルの疲労をわざと作ったりします。ただそれに炎症が伴ったりすると重大なことになるので、そこのギリギリのラインを見極めなきゃいけない。
自分のレベルを知ってその中で、ギリギリのところをやるというせめぎ合い。
食事の面においては栄養のバランス。
外食はだいぶ減りました。やはり自分の中でも意識が変わり、暴飲暴食がしたくなくなるほうが強くなります。
健康な食べ物が好きになりますよ(笑)
自分の中でなにがメリットなのかが、その時の食欲じゃなくなるんです。
皆様にも、たくさんの角度からスピードスケートを楽しみ見ていただきたいですね。